社会問題や防災への取り組み
くらし工房大和は地域材利用、災害対策、技術研究など、さまざまな取り組みに参加しています。
顔の見える
木材
住まいをつくる木材は、植林から伐採、製材、乾燥、加工、運搬など、とても長いプロセスを経て建築材料となります
誰がどのように携わって、どんな気持ちで育て、つくっているかを知ることで、その家に対して愛着が湧き、大切の使う気持ちが生まれます。
くらし工房は二つの産地で顔が見える木材を提供する取り組みを行い、林業の活性化のために山の仕事を応援しています。
紀州材
山から製材・プレカットまで一貫して一社で行う山長商店の材です。傾斜のきつい地形を活かし、江戸時代からていねいに育ててきた質の良い杉材
を提供しています。
秩父材
東京に流れ込む荒川の源流がある秩父は、古くから森と共に暮らしが育まれてきた地域です。東京に親しみがある秩父の山と工務店が連携し、直接
購入する事によって木材を丸太から選ぶ事が出来ます。
温熱環境改善
ヒートショックによる血圧の影響と、浴室事故を限りなく減らす事を目的とした、住宅の良好な温熱環境実現のための調査と研究に協力しています。
また、研究成果をもとに、住まい手に室内の推奨温度を知っていただき、家の温度を常に意識する事と、安全な入浴の方法を実施してもらう啓発活動を行っています。
施工者として安全な環境をつくるリフォームの推進を、全国的に普及させるお手伝いをしています。
リフォームの提案は、今お住まいの家の改善を段階的に分けて、コストや目的に合わせることや、設備を更新するリフォームと一緒に行って、コストを下げる方法をシュミレーションし、実際の仕事に活かしています。
「住宅における良好な温熱環境実現推進フォーラム」では、適切な温度で健康で安心して暮らせる住まいを実現し、普及していくため、住宅関連業界が協働して取り組んでいます。
災害への
取り組み
災害時、わたしたちが行わなければならない事は、応急的な修理と被災者のための仮設住宅建設です。
そのために各自治体と協定を結び、関連会社と連携を行い災害時に備える準備をしています。
木造応急仮設住宅建設
「全木協東京」という木造応急仮設住宅を建設する団体を立ち上げ、2013年7月に東京都と災害協定を結んでいます。
木造応急仮設住宅は、一般的な住宅と同じつくりのため、これまで主流であったプレハブ仮設住宅と違い断熱性をはじめとする室内環境が極めて快適で、加えて木のぬくもりが感じられる外観によって、少しでも避難生活者のストレスが緩和されるように工夫されています。
また地域工務店と地元の職人が建設を行うことで、被災地に仕事が生まれて経済効果につながるとも言われています。
東京都防災ボランティア
東京都の防災ボランティアとして、被災した建物が安全に使用できるかどうかの判断を行う「応急危険度判定員」に登録して、江戸川区内での避難所や被災建物の判定を行う役割を受けています。
避難所点検・開設
東京建築士会江戸川支部において、被災直後に学校などの避難所が安全に使用出来るか、建物と機能をチェックを行い区に報告する「避難所点検者」としての役割を受けています。